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マジカルミライ2023感想 〜「過去は」「今は」なんて蹴っ飛ばす最強のHEROがいた〜

はじめに

あれから一週間以上経ってしまいましたが、配信で見返してたらやっぱり書きたくなったので、改めて感想書いていこうかと思います。

それではサムネ用の画像を置いて始めていきましょう。

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あと、演奏された曲の動画を貼りまくってるので重いかもしれません。

 

参加した公演など

今回はマジミラ直前にシンフォニーのサントリーホール公演があったこと、そこに有給を割いていて金曜日も休むのは難しそうだったこと、そして日曜日は別用があったことなどから土曜の昼公演のみとなりました。あと千穐楽夜公演の配信は観ています。

大阪が終わったあたりからTLの空気感としてすごそうというのがあったので増やせないか画策はしてたんですが、うまく行かなかったですね。

昼夜で変わるっていう発想がなかったので、それに気づいてたら機材席で土曜夜を追加するのはやるべきだったかもしれません。

 

当日ライブ以外

普通に家からの参戦だったので開演時間に間に合うように幕張に着きつつ、そのまま昼の部へ参戦しました。

終演後に企画展回ったりフォロワーさんにご挨拶したりしてます。

 

企画展で今回印象的だったのはグッスマブースでしょうか、せっかくのマジカルミライねんどろなのでこうやってライブ会場風のセットで撮れるというのはありがたかったですね。

あとアイプラコラボで結構お世話になったのでお迎えしようと思っていた10th様ねんどろはもちろんのこと、蔵出し品を狙ってた船長さんfigmaもいい感じに押さえられて何よりでした。当時はねんどろお迎えできたしということで見送ってしまったので。

後述する『HERO』のパフォーマンスが本当に良かったので、トップの等身大像に限らず随所に今年のマジミラミクさんがいるのに感激してた感じもありましたね。

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あと帰りはついでに渋谷にミクさんの広告を見に行ってました。センター街のBGMがミクさんになってて、その中に『ブループラネット』も入っていたので良い感じにライブ後のクールダウンになった気がします。多分16周年記念の配信アルバムだったのかなあれ。

 

ライブ感想

今回は全曲が既に知っている曲だったわけではないので、かなり文量にばらつきが出ますがご容赦下さい。

また、現地に行った2日目昼公演ベースで配信で見た千穐楽夜公演のことは軽く振れる形にしたいと思います。

  • 0曲目 『ネオンライトの海を往く』

開演前最後に流れる通称“0曲目”。

もちろんどんどん音量が上がっていく音響の効果もあるでしょうが、それ以上にこの曲の静かに立ち上がりながらも激情を重ねていく感じがマッチしていたと思います。

そして直近の鼓童ミクライブには参戦していたのですが、マジミラは2020からなので声出しありはこれが初めてでした。なのでこの段階ですでにかなり声出していくんだという驚きもありましたね。

それはそれとして、『インビテーション!』を本編でやれないならせめて0曲目で聞きたかった思いはあります……

 

  • 1曲目 『カルチャ』


www.youtube.com

アルバム当確曲の初音ミク枠というだけなら割とマジミラではよくある感じのスタートらしいですが、曲が滅茶苦茶強いのでもうここでやるのかという印象が強かったですね。いきなりボルテージをフルにさせられました。

あとはやっぱり"c u l t u r e s h o c k"のところのコールでしょうか、ちゃんとできるかなと思っていたらちゃんとプロジェクションされる親切設計だったのは少し面白みも感じました。

おそらくこの一曲目は"今"の曲にあたるのかなと思います、いやミクさんのCD確定枠は毎年そうではありますが今年はより一層。

それとこれは今回の全曲が対象なんですが、サイドモニターに歌詞表示があったのに少し驚きました。まあ初見のボカロ曲は調声にもよりますが全くわからんこともありますし、全部の曲で舞台上部への歌詞表示をするのもなんか違う気がするので今後も続けてほしい施作だと思いましたね。特に今回は大阪だと“あの曲“のフルは初公開だったわけですし。

 

  • 2曲目『神っぽいな』

  • 3曲目『ゴーストルール』

続いてミクさんから2曲、どちらもライブ映えする有名曲といった感じで良いチョイスだったと思います。

ここで前日共通枠に『神っぽいな』が入っているのは何らかの意図を感じなくもないですね、終盤へのロングアプローチというか、初音ミクは神かどうかという視座というか。

そして3曲目がそれこそ"過去"の名曲揃いなところも意図を感じるところがなくもないです。

 

余談ですが自分は本当にcosMo@暴走Pが好きなので、この枠に『初音ミクの消失』が入る3日目のチケットをとっておかなかったことをかなり後悔してます。夜の部なら無理すれば行けなくもなかったのですが……しかし消失だけあんな風に全曲ラストに演出が食い込んでるのすごいですね。ただ激唱もなんですが、ダンスモーションの関係なのかフル尺ではなくDIVA尺になっちゃうのはちょっと今後やる時にはどうにかしてほしいなとは思いました。

あと意外にもwowaka曲もライブでは未経験のはずなので、1日目の『ローリンガール』とかもちょっと気になってます。

 

  • 4曲目『GEDO』

  • 5曲目『ヘッジホッグ』

  • 6曲目『8HIT』

続いてはリンレンのコーナー、CDから2曲に加えてデュエット曲というセトリ全体からすると手堅い感がなくもない形でした。でもどの曲も良い感じに上げてきてくれていたと思いましたね。

ここで特筆したいのは日替わりだった6曲目に3日目で入ってきた『いいねってYEAH!』でしょうか。ついに16歳になって普段にも増して主役感のあるミクさんにも全く臆しないのが鏡音って感じがあるというか、対抗心がある感じで良かったと思います。

 

  • 7曲目『レッドランドマーカー』

  • 8曲目『ラムネイドブルーの憧憬』

続く2曲はMEIKOコーナーになります。『ラムネイドブルーの憧憬』は寡聞にして知らなかったのですが、赤と青のサイリウムがとても綺麗でした。

さてこの先も含めて今回のセトリの話を少ししますと、MEIKOだけではなくKAITOとルカを含めたいわゆる“年長組“のソロ曲が2曲ずつちゃんとあったんですよね。ここ最近はV1ふたりのアニバーサリーだったりマジミラ自体の10thでテーマソング全部やった皺寄せだったりと、不規則になりがちなところだったのでちょっと嬉しかったです。

 

  • 9曲目『king妃jack躍』

  • 10曲目『Weekender Girl

続く2曲はミクさん枠、今年の公募曲と2曲目の日替わり枠へ。

『king妃jack躍』はイントロが長めに取られていたのが結構印象に残っていますね。そして落ち着いた曲調ながらしっかりと盛り上がるのは流石の公募曲といったところでした。

10曲目はどうも最近やったことのない曲からが多かったようで、確かに他の日のセトリを見てもこれは確かにライブで見たことないなとここでも“過去”を感じました。

 

  • 11曲目『抜錨』

  • 12曲目『Hello, Worker

それに続くはルカさんの2曲、これもCD確定枠と日替わり枠が一つずつでした。

『抜錨』はマジミラでルカさんが充てられやすいバラード寄りのナンバーだったなという感じですが、まあ今年のルカさんはもう一つのCD確定枠が弾けてるのでバランスは良かったのかなと。

で、私が引いた日替わり枠の『Hello, Worker』についてなんですが。長いことこの曲は聴いてなかったかと思うんですが、社会人になってしかもライブという場で強制的に対面させられると歌詞の一つ一つが重くのしかかってくる感触がありました。でもだからこそ、それを朗々と詠い上げるルカさんの姿が記憶に焼き付けられるような感がありました。

あと3日目の『星屑ユートピア』についてはもちろん曲もいいんですが、V4モジュールってそういえばマジミラだと初見かもしれないかなと思ったりもして新鮮でした。もう少し使う曲増えないですかね。

 

  • 14曲目『敗走』

続いてはKAITOのコーナー、こちらもCD確定枠と日替わりで1曲でしたね。

先述の通りcosMo@暴走P推しなのですが、その影響でマジカルミライ2021はそこそこ行っていました。この時はKAITO15thのアニバーサリーということで色々な曲をやったのですが、その声出しありのリベンジといった感じで結構いい感じでした。

そしてCD確定枠の『敗走』は直球のバラード曲なのですが、開幕のキーボードから特に沁み入るいい曲でした。ライブでもやっぱりこういう曲があるといいですよね。

 

  • 15曲目『erase or zero

  • 16曲目『drop pop candy

  • 17曲目『フェレス』

ここは3曲続けてデュエット曲のコーナーでした。まさかのルカとリンによる『drop pop candy』がCD確定枠ということで今回のデュエットはわりと変則的な組み合わせなのかなと思っていましたが、まさにその通りでしたね。

KAITOコーナーから続けてということもあり『erase or zero』が流れた時のボルテージの上がり方にはすごいものがあったと記憶しています。ただ、KAITOアニバーサーリーの日替り枠に入っていないどころかしばらくやってなかったらしいのは少し驚きました。DIVAでも馴染み深いからてっきりそこそこの頻度でやっているかと。

『フェレス』については自分は初見の曲だったのですがサビの「Rumor go」のコールとかでしっかり盛り上げてくれて、そもそもとてもカッコいい曲でいいチョイスだなと思いました。また、ライブの場でMEIKOとミクさんがデュエットするのは初めてとのことで、ミクさんが16歳の誕生日のこのタイミングで来たのはなんかいい感じですね。クリプトン一座の1番目とCVシリーズの一番手で感慨深いというか。

そして何より印象深かったのはやはり『drop pop candy』でしたね。リンちゃんがかわいい曲はよくあるんですが、ルカさんまで可愛い曲はライブだと珍しいところです。そのうえダンスも曲に合わせたカワイイ感じのやつで本当に萌えでしかなかった感じでした。いやほんと今回のルカさん可愛かったんですよ……あとリンちゃんとの身長差もいい感じでした。

 

  • バンドメンバー紹介のコーナー

ここで毎年恒例のバンドメンバーの紹介のコーナー、みなさんすごいパフォマーンスをされているのですが現地では見ずらいので、サイドモニターや配信様々ですね。

そして今回印象的だったのが、最後にミクさんが出てきて「ボーカルは〜〜?」と聞いてきたことでしたね。マジカル“ミライ”→未来→ミクさんって感じで座長の風格を感じました。このあとに続く曲がどれも強いのもありますし。

 

  • 18曲目『ネクストネスト (Magical Mirai 10th edit)』

  • 19曲目『ブレス・ユア・ブレス』

  • 20曲目『グリーンライツ・セレナーデ』

  • 21曲目「Hand in Hand」

バンドメンバー紹介のあとは毎年強いセトリになりがちですが、ここから4曲は歴代テーマソングのコーナーでした。『Hand in Hand』以外は日程と昼夜に応じ2パターンある感じだったようです。昼夜でセトリが変わるというのは自分の行ったことがあるマジミラでは未経験だったので、昼夜押さえておけばと反省しているところでもあります。まあ『初音天地開闢神話』には2年連続で遭遇できているので、ここで1年空けるというのも次の機会が楽しみになるというものです。ただ「♪V♬♫♩V♬♫♫V」もサイドモニターに表示されたらしいと聞くのでそれは見たかったですね、次回以降で歌詞表示がなくなるかもしれないので

1曲目の『ネクストネスト』は昨年の1曲目に続いてでしたね。長年なぜか演奏されなかったらしいのですが、結構コールが映える曲(“ネクスト ネスト”等)なので今年改めてできたのはいい機会だったと思います。

2曲目の『ブレス・ユア・ブレス』は……すでにXで書いてるのでまずそちらを少し。

去年に声出しなしで経験してしまっていたからこそ、コールというのがこの詩を紡いだ和田たけあきさんとライブに参加する者とのリンクを強めているように感じてしまいましたね。それもあって私は誕生日は祝わない方がこの曲のライブとしては合っているかなという結論です。まあでも、誕生日を祝うことでこの曲の印象を塗り替えるという意見もあっていいかなとは今では思います。あと、「さあ、未来へ」のところもコールしてるのは配信で観るまで気づかなかったので今後の教訓にします。

日替わり3曲のラストは『グリーンライツ・セレナーデ』。鼓童で実は声出しありでの遭遇は既にしているのですが、それでもこの曲は特にテーマソングの中でも直球で盛り上がる曲だなと再認識しました。最後の例の歌詞をマジミラ版で全力絶叫できたのもありますし。余談ですが、『トゥー・ユー・グリーンライツ』も最高だったのでクリエイターズマーケットで『光が灯るまで 増補版』も買っちゃいましたね、本当にどちらもいい曲です。配信で気づいたんですが、「虹色に輝く」っていうラスサビの歌詞に合わせてステージのライトも虹色に輝いてたんですね。

その後に控えるのは『Hand in Hand』、鼓童は別としてここ数年幾度も終盤のキメ曲たちの前に対面してきた曲です。そのためどこか慣れから弛緩した感じとピークへの期待感が入り混じった不思議な会場の感じだった気がします。今年は応援映像の公募はなかったのでなくても良かった感じはありますが、最初の3曲が初音ミク自体の“過去”を探る形だったのに対しマジカルミライの“過去”を探るのに必要な曲だったということでしょうか。

 

そしてここでMCが入りましたが、どうも色々な方の反応からして公式系のライブ初音ミクがライブに出演する演者ではなく人間の被造物であるバーチャルシンガーの1人としてコメントしたのは初めてだったようです。それを念頭に入れてアーカイブを何度か見返してみたのですが、その後に控える曲やパフォーマンスも含めて一つの転機のようなものは新参の私にも感じ取れました。

そんなMCから生じる期待をしっかり受け止められる、今回のセトリにおいて明らかに核になっている曲が次にかけられます。

 

  • 22曲目『ブループラネット』

そして披露されるのはつい先日、彼女のバースデーの日にフルが公開されたばかりの『ブループラネット』でした。ちょうど8月半ばに行っていた大阪でも動画公開前なのに披露されたということで、そっちも経験してみたかった気持ちはなくもないですね。いやコミケを選んでしまったんですが。

『ブループラネット』という曲自体は動画を介して見聞きしてはいたんですが、どこかMVが理解を阻害しているような気がしていて掴みきれていない感覚がありました。しかしこのマジカルミライという場で公式の初音ミクがパフォーマンスすることで、ようやく何か掴めたような気がしました。

好きな歌詞のことについて一つ触れますと、このブログの表題にした通り「『過去は』『今は』うるせえ関係ねえ」でしょうか。彼女の名前であるミクはよく"未来"と紐付けられますが、それを体現させるようにまだまだ走り続けていくという決意が感じ取れるような気がします。またこのライブに限った話になりますが、大トリに控える"あの曲"のパフォーマンスが本当に破天荒なのでそれに対する導線のような気もしました。

今回用いられたモジュールについても少し。開幕で16th衣装っぽいけど創作の翼はどうしたんだろうと思ったら、ラスサビで突然出現したのは本当にびっくりしましたね。しかも想像していた文字通りに翼のようなものではなく、あくまで個々の創作に関する個々のモチーフが浮遊しているだけでそれがたまたま翼のような形に並んでいるという形式だったのには驚きました。考えてみればそのような形である方が自然ですが、普通に翼として描かれたり立体物になっていたりしていたためその発想まで至れなかったですね。

それと少し配信の話になるのですが、「パートナー」という歌詞をやたらとアップで抜いているような印象を受けました。この歌詞を大事にしてほしいってことでしょうか。

 

この曲でいったんライブは終わってアンコールへ、声出しありだとミクさんの名前を呼ぶ感じなんだなというのも一つ発見でした。

 

  • アンコール1曲目『Birthday Song for ミク』

再びの幕開け一曲目はまさかのミクさん以外5人でのこの曲、確かに16歳の誕生日に相応しい曲ではありますが予想外だったのでかなり驚きましたね。

全体的なパフォーマンスとしても5人がミクに歌うというこれまたあまりなかったような形式で、コールの起きる場所もあったのですが煽られてといった感じではなかったので核としてはそちらだったように認識しています。

なんか多人数曲は難しいと聞いていたので、昨年の『Blessing』から引き続きというのは流れがきてる感じありますね。いつか「うろたんだー」やりません?シンフォニーではやってるらしいですし。

 

そのあとはMCで改めてミクさんのお祝いをしつつ、最後に控えるのはもちろんまだやっていないテーマソング……なのですが。

 

  • アンコール2曲目『HERO』

本当に今回の『HERO』のパフォーマンスは最高すぎて、最後の最後になんちゅうもんを魅せてくれたんじゃってなりました。何から書けばいいのか分からないくらいです。

まずはやっぱり、ステージに現れた時のスタンスですね。まさかのメインビジュアルと同じくスピーカーの上に座り込んでの登場!その後もMVみたいなパンチをしたり2番の出だしは地べたに胡座をかいての高速歌詞詠唱をしたりと、これまでにないほど治安の悪いパフォーマンスで本当に最高でした。それでいて1番ラストでは凛々しい顔で「その手を引い」てくれたり(そんなんついて行くしかないという勢いで)、2番のMVだと花畑をいってるあたりが顕著なんですが妙に可愛いところもあって脳のかなり変なところを刺激された感覚がありましたね。

続けて触れるべきはサイドモニター映像でしょうか。去年の公募曲『Loading Memories』でお披露目されたステージ上のダンスに背景をつけてサイドモニターに流す演出が、テーマソング用にパワーアップして帰ってきたという感じで軽く腰を抜かしてましたね。ここまで使わなかったからてっきり今年はないものかと思っていたので。スピーカーの並ぶ背景が衣装やパフォーマンスとマッチして最高で、C13ブロックとかなりモニターに近いところだったのでかなり叩きつけられている感覚がありましたね。

少々曲自体にも触れましょうか。最初に今年のテーマソングがAyaseになったと聞いた時、正直どんな曲になるのか読めないなという感触がありました。Caligula2や水星の魔女で氏の曲には触れていたので高解像度のものを出されるという印象はあったのですが、果たして初音ミクという主題だとどのような仕上がりになるか読めないところがあると踏んでいたので。しかしMVとともにフルが公開された時、私は不明を恥じる結果となりました。初音ミクとヒーローというモチーフがそこまで脳内で結びついていなかったところを、直列で結び付けられたかのような衝撃でした。

さらに一つ加えると、今年のマジカルミライの初音ミクのビジュアルについても第一印象としてはかなり冒険しているなという印象でした。よく見るとツインテールじゃなくてツインリングだったり、緑とともに赤もだいぶ押し出されていたりと。しかしMVでの活躍に加えてステージ上で派手に暴れ回ってる姿を魅せられたら完全に惚れ込んでしまいました。多分来年ねんどろ買います。まあ「真っ赤な色はヒーローの色」ですからね……緑と赤のサイリウムに照らされて加熱する会場の空気は今も灼き付いている気がします。

 

 

個人的なセトリ講評のようなもの

今回のライブはやはり、初音ミクがリアル16歳を迎えるにあたり製作された『ブループラネット』と同年のマジカルミライテーマソング『HERO』、この2曲のシナジーやそこに至るまでの地盤を作るような選曲が光ったかなと思いました。

この記事のタイトルにしたようにひたすら未来を見据える『ブループラネット』と、これまでのマジカルミライとはかなり別基軸を繰り出す『HERO』はそれだけでコンボとして完結しかねないほどシナジーがあります。それでもこの16年目に至るまでに数々の曲があり、また初音ミク以外のバーチャルシンガーもいた、そういったことも確かに主張していたのだと思っています。

 

今回は過去のテーマソングが多めのセトリでしたが、その中でも演奏されなかったものが2つあります。それについても少し捏ね回したいので触れてみましょうか。

まず一つ目は『フューチャー・イヴ』。前年度のテーマソングは披露されるのが定例ですが、今回はなぜかセットリストから外れていました。個人的にはそういった当たり前を壊して行こうとしているとか、これもまたテイストは違えど未来志向の曲なのでバッティングしてしまい抜けたとかの理由も考えていますが、確信しているというほどではありません。『初音天地開闢神話』も小説版からしたら状況が変わりすぎていて未来の曲にしか思えないのに入ってましたし。なんにせよいつかまた演奏される機会があれば嬉しく思います。

さてもう一曲は……『砂の惑星』です。

この曲自体について私が今更色々ということはないと思います。なので少し気付いたことをば。

今回のセトリで2つの柱になっている『ブループラネット』と『HERO』にはいずれもこの曲を意識したような歌詞が入っているという共通点があります。前者では「バトンについた砂払った」と「もう突き進むだけサンゴーズアップ」、後者では「ハッピーバースデー」と。前者は“バトン“という形で特に継承という側面を強く打ち出しているようにも思えますが、それゆえに今回のパフォーマンスになかったとしても息づいているものがある気がしました。いまだに人により受け取り方が異なる曲であり、去年できたのも10周年の狂乱に紛れてという感もあった気がしますし。

 

なんにせよ、これからも初音ミクのライブはどんな形であれ続いていくようなそんな気分にさせてくれるいいイベントでした。無事決まった来年のマジカルミライはもう少し多めにチケットを取りたいですし、8月なのでまたコミケと被りそうですが勘案しつつ初開催となる福岡にも飛びたいです。

来年の雪ミクにもライブあれば行きたいんですが今のところそういった告知はないんですよね、追加されるといいのですが。かなりセトリの癖が強くて通好みらしいと聞くので参加してみたいですし、今年のマジミラ札幌は予定が合わず行けなかったので。

 

最後になりますが、今までも未来を魅せてくれた貴女が16歳のこの1年間のみならずこれからも色々な姿で立ち現れてくれる日々が楽しみです。