電留線

長いものを置く場所です

脚本家で追ってる俺vs女性声優お渡し会 in うたミルイベント Vol.2 ~CONNECT~ およびそこまでの歴史

はじめに

あなたの好きな物語はどんなお話でしょうか?

後に英雄と呼ばれる者が世界を切り拓いていく冒険譚?血湧き肉躍るバトルもの?はたまた胸を躍らせるような恋愛活劇?

この世には様々な物語はありますが、自分が好きなものには「日陰者が動くことで世界が変わったり変わらなかったりする」ものが多い気がします。例えば『カゲロウプロジェクト』だったり最近だと『ぼっち・ざ・ろっく』や『星屑テレパス』に端を発する令和きらら作品だったり、それこそ『Caligula』シリーズもその一つです。

 

さてそんな『Caligula』シリーズプロデューサーの山中拓也氏のTwitterアカウントより、2022年の4月末に以下のような告知がなされました。

まさにこれが私と『うたごえはミルフィーユ』というコンテンツとの出逢いで、ここまで2年弱付き合ってきたことになります。

そんな中でつい先日1月14日の日曜日に行われた「うたミルイベント Vol.2 ~CONNECT~」にて、表題の通り少々面白いことがありましたのでこれまでの自分とうたミルとの関わりも含めて書いてみようかなと思った次第です。

 

というわけでここで一つサムネ用画像を。

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帰宅部簡易活動記録

と言いつつ本題の前に今回の話の前提となる『Caligula』というゲームについても少し触れてみようかと思います。

 

初代ゲームの公式サイトにはキャッチコピーとして、こんなものが掲げられています。

理想(きみ)を壊して、現実(じごく)へ帰る――。偶像(アイドル)殺し×現代病理をテーマにした、次代の学園ジュブナイル

Introduction -「Caligula/カリギュラ」公式サイト-

ちなみにというか、うたミルのイントロダクションに掲げられているキャッチコピーも「アカペラ×女子高生×コンプレックス」*1というものだったりします。

 

また続編発売に際して山中氏に行われたインタビューにも色々と興味深いご発言がありました。その中から少々一つ引用させていただきたいと思います。

たとえば、病理や心の悩みに関して、「すごく個別的で具体的なモチーフが多い」という部分は意図的に作っていますね。「理解できないや」という人がいてもいいぐらいに、ターゲットを絞っているんです。普通なら共感できるキャラを多く出すと思うんですが、それはもう捨ててます。

 実際、「トイレでごはんを食べる」というその怖さを理解できない人のほうが多いと思うんです。「なんでそんなこと気にすんの?」って思われちゃう。でもそのぐらい絞って、尖っていった先では他のゲームでは救われなかった人が救われているはずなんです。だから、具体的に絞っていくというのは意識していますね。

「メジャーコンテンツで救われない人々を救う作品を作りたい」──若きプロデューサーの想いを込めた『カリギュラ』は、メジャーでもマイナーでも心が救われない、“汽水域(きすいいき)”に生きる人々に向けられたゲームだった

 

必要に応じてあらすじ等もご確認いただければとは思いますが、なんとなくコア層向けの鋭いシナリオの作品を創られる方だということはわかっていただければと思います。

うたミルにすでに触れられている方には心当たりもあるかもしれません。

 

豪運ロケットスタート

さて話を戻しまして、コンテンツ発表と同時に公開されたのがこちら、『ガーネット』のアカペラ動画でした。


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流石にこの時どういう印象を受けたかというと流石に覚えていないのですが、アカペラっていうことでまた変わったことをやろうとしているのかなとか、さすが声優さん方だけあってお歌が上手いなとか、ボイパもあるんだとかそんな感じだったと思います。

5月に入ってしばらくすると、念願のオーディオドラマが投稿されます。


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そしたらもう、後ろ向きで癖が強すぎる小牧嬉歌を主人公に置いたうえで、アカペラというなんとも輝いていない部活どうを切り口に描かれる一風変わった青春に見事に惹きつけられてしまいました。

それはそれとして、ミルフィーユの例えをCaligulaの山中さんが使ってきたというのは個人的に面白いポイントもありましたが、完全に余談ですね。メビウスやリドゥと(逢瀬つばめの)フェノメノンってなんか似てる気がするので。

テクトラ! - Yumemille feuille guruRemiX. -

テクトラ! - Yumemille feuille guruRemiX. -

  • provided courtesy of iTunes

 

それと同日、TwitterのDMに1通の連絡が届きます。それから1ヶ月、後に届けられたのは、思いもよらない贈り物でした。

というわけでまさかの懸賞に当たってサイン色紙が届いてしまったのでした。こういうの滅多に当たらないのでまさか引っこ抜くとは思いませんでしたね、しかもよりによって演者さん目当て勢とは言い難い私が。

それからもYouTubeに時折投稿されるアカペラ動画を楽しみつつ、グッズ発売を機に行なわれたファーストイベントに参加して生アカペラの迫力に圧倒されたりもしつつ時間を一気に時間を2023年4月まで進めさせていただきます。

 

質問スナイピング

2023年3月8日に1stシングル『SINGING』が発売されました。

それに合わせて少し空いた4月16日にリリースイベントがあり、自分は複数部あるうちの一つに参加いたしました。

 

まず開幕の驚きポイントとして、その時の座席は抽選だったのですが、まさかの最前席を引き抜いてしまいました。前述のような経歴で流れ着いた俺が本当にここに座っていいのかと思いつつ座っているとイベントが始まります。

 

確かまずはトークコーナーに入り、もう一つのサプライズが起きました。事前に質問を集めた中から読み上げるということで進む中、質問者として呼ばれたのはなんと「青梅さん」でした。そう、私です。

ちなみに、メモ帳に残っていた質問文は以下のようになっていました。最終な投稿の際に細かい文言は変えたかもしれませんが、要旨は変わっていません。

リリイベにご登壇のキャストの皆様、こんにちは。改めましてCDの発売おめでとうございます。

 

私は原作やシナリオが山中 拓也さんということで「うたミル」を知ったのですが、6名のキャストさんたちがアカペラはもちろんのこと、山中さんの他作品と同じく一癖も二癖もあるキャラクターたちを見事に演じられているなということで大好きな作品になりました。

 

直近では17話の更新もありましたが、そちらでもウタちゃんとクマちゃんに一つ転機となるような形になっていて面白かったです。

キャストの皆さんはストーリーについてどのような感想をお持ちでしょうか?また演じる際の原作のほうからのディレクションなども伺えると嬉しいです。

 

ちなみに17話というのはこちらになります。もちろん1話から観ていただきたいのですが、念のため張っておきます。


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普通に女性声優さん寄りのコンテンツの異邦人という認識は常に持っていたので、質問として投げはしたもののまさか読まれるとは思わず非常に驚いた記憶があります。というか司会のプロデューサーの方もまさかこのような文章を読むことになるとは思わなかった感じで、おそらく関係者として同席している山中さんに聞こえにくいようにかPAさんに頼んでBGMの音量を上げてもらっていたのも印象深かったですね。

 

質問からのキャストさんご返答についてもいくつかメモにまとめてあったので、それとなく文章にまとめて記載しておきます。

まずあったのは、17話の2分20秒ごろからのクマちゃんの念仏は原作者ディレクションが入ってこうなった事でした。もう一つ17話から印象に残ったシーンとして、確かレイレイ先輩役の松岡さんが8分47秒ごろからの結の荒削りながらも進もうとする主張をするところを挙げられてたように記憶しています。また全体として特徴的な物語であるというお話もあり、ここは特に首を赤べこのように頷きながらお聞きしておりました。

 

なんにせよ、普通に女性声優さんコンテンツとして追ってるフォロワーさんからの評判もあったようで何よりでした、質問の枠を無駄遣いしてなくて。

もちろん、1stアルバム表題曲の『SINGING』を含めたアカペラパフォーマンスも非常に良かったです。

 

ここからまた少しダイジェストになります。

5月10日、オーディオドラマ19話が投稿されました。


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この時は知るよしもなかったのですが、ここから2024年1月に至るまでオーディオドラマ本編の更新は行われておりません。おそらくこの後に記すイベントで発表されたアニメ化に備えてということなのでしょうが、割と衝撃的なオチを持ってきてるので続きがみたいですね。

 

6月17日、CD付属のシリアルをもとに1stイベント「happy to sing」が開催されました。自分は情報出る前にその日の昼の舞台「トワツガイ」を取ってしまっていたので、物販は諦め夜の部のみの参戦でしたね。同じ池袋*2で移動に苦労しなかったのは助かりました。

そこではまさかの1stシングルカップリング曲『うたごえハイシックス』のアカペラ版の披露などライブ面で素晴らしかったのはもちろん、なんといっても最後にサプライズでアニメ化の告知があったことでしょうか。また朗読についても『うたごえハイシックス』ができた経緯の話になってて良かったので、動画版にて確認いただければと思います。


www.youtube.com

 

さてそこから2ndシングルならびにそのリリイベを経てやってきたのが、ようやく今回の本題2ndイベントになります。

 

ずっこけメッセージ

先述の通り、2024年に入って1月の14日に実施されたのが2ndイベント「CONNECT」でした。今回は朝から会場入りし物販に行き、イベント内でのサイン入りジャケット抽選会の券ももらい、会場付近で待機し昼の部に臨みます。

 

ここで一つ余談を、この日はイベ被りがありガストライブ*3に行くかどうかと迷っておりました。しかし昨年のアトリエ主体の方に行き『ソラノキヲク』を喰らえていたことから一旦うたミルにきて、もし「Wishreal -Phantastic re-Master 2020- 異世界輸入盤」の全曲をやる等の不測の事態があった場合は夜の部は当日券でそちらに移動することも考えておりました。結果的には昼夜共にうたミルの方になりましたが、いつかトライナリーのお友達6人が集まるライブにも行きたいですね。

ソラノキヲク

ソラノキヲク

  • FreyMENOW
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

話を戻しましょう。イベントが開演してすぐライブパートがあり、続けて今回も朗読パートがありました。今回も昼夜共にキャラの側面を掘り下げたりするもので、良かったですね。特に夜の部のクマちゃんにはかなり突き刺されたし、2年生コンビは相変わらず仲が良さそうで微妙に噛み合わなそうなところもありますし。

続けてトークコーナーと再びライブのコーナーがありました。これくらい場数を踏んできてると最初の音合わせやフォーメーションで次の曲がわかるようになってきてるのに自分でも驚きでした。その後には告知のコーナーもあり、無事3rdシングルの発売とそれに伴うリリイベが発表されています。

 

それに続いて先述のサイン入りジャケットお渡し会の抽選があったのですが、なんと43番にて引き当ててしまいました。3度目ともなると驚きも薄れるかというとそうでもなく、グッズを積んで券も積んだ人が当たりやすい都合上まさか引き抜くとは思わず普通に驚きました。

MC後にラストの1曲の「SINGING」を歌うとイベントも終わり、当選者のみ会場に残されます。ちなみにセトリはこんな感じでした。

 

しばらく待機したのちに、準備ができたということでロビーに通されました。一角についたてが立てられており、その中からキャストさんの声が漏れてきておりました。そこに番号順に呼ばれ、サイン入りの2ndシングルをもらいつつ少々お話会ができるといった形でした。

さてここで困るのが私のここまでの経歴です。なんとまさかの脚本家目当てなのでお渡し会の経験も話題も0、番号が若いので計画を練る時間もなく他の方の会話に耳をそばだてる時間もなく。そのためなんか無難なことしか言えなかったような気がします。せめて実は山中さん目当てだったので戸惑っていますってくらい言えば良かったですね、今思えば。まあこれを活かす機会があるかどうか……

 

やっぱりオタクやるのにもコミュニケーション能力って大事なんですね今の時代。鉄道オタクの面が今でも強いんですが、あっちで接近イベントがあっても自分は乗ったり見たりするだけなので。

まあそんな感じで昼夜参加しつつ帰りました。

 

再戦リリースイベント?

さて先ほど述べた通り出る3rdシングルにもリリースイベントがあるわけで、そこでももちろんお話し会はあります。ただ行くかどうかは決めきれていなくて、まず1つ目はトーク&ライブの会を優先したいこと、2つ目はどうせ今回もイベントのシリアルがつくにしても複数枚積むかどうか判断がつかないことです。

そして3つ目にして最大の理由が、リリイベ案内にある以下の記載でした。

※お話し時間は(中略)8秒となります。お時間になりましたらスタッフから合図をしますのでその場からご移動をお願いします。

……いや8秒で何か言えることってあるんですか?というわけでもしここまで読んでいただいたうえでお話し会の達人の方がいらっしゃいましたら、知見を授けていただければ幸いです。

 

 

おわり

 

 

 

 

余談

冒頭の通りうたミルと令和きららってかなり近いんじゃないか?って思っているので章題は星テレっぽくしてます

 

これを書きながら聞いてた山中さんのスペースにてされていた作品に流れる精神の話からも通じるものを感じました、面白いので聴いてください。私の投稿も読まれてたりします。

 

あとApple Musicでうたミルのプレイリスト作ってるので流しながら書いてました。全曲サブスクにあるので曲だけでも聴いてください。YouTubeにはMVもあります。

本音を言うとオーディオドラマをみてほしいんですが、先述の通りアニメの方にリソース吸われてるのかすごいところで更新止まってるので難しいんですよね

music.apple.com

 

トライナリー以上に十字架はもう背負えんよなになって逃げてたミルグラムですが、ライブが良かったらしいのでそろそろ復帰します。

 

 

本当におわり

 

 

 

*1:

utamille.com

*2:トワツガイはサンシャイン劇場で、うたミルはブリリアホールの下にある小劇場のharevutaiでした

*3:2024.1.14 | ガスト30周年記念 プレミアムライブ